人類が「まっしぐらに愚かになっている」と、ラグナル・フリッシュ・センターのノルウェーの研究者らが述べている。知識の蓄積は個々の人々の知能レベルを向上させておらず、一方でコンピューター技術の利用が、人類に自主的に考える習慣をやめさせている。

ノルウェーの学者らは、1970〜2009年に兵役に就いた73万人のIQテストの結果を分析。1世代で知能レベルが平均で7ポイント落ちたことが分かった。学者らはこのことを、生活様式の変化で説明している。21世紀では、人間は自らが生き残るために日々戦わなければならないということはないため、自然淘汰の進化の役割が失われたと判明したと、「Medical Xpress」が伝えている。

ノルウェーの研究者らによって行われたテストの結果は、エディンバラ大学の英国の学者らの結論と一致する。英国の学者らは、第2次世界大戦後、10年ごとにIQが2.5〜4.3点低下していたことを発見している。
ノルウェーの学者も、英国の学者も、人類の知能レベル低下の原因は子供時代から形成されると推測している。子供たちはあまり読書をしないが、テレビゲームではたくさん遊ぶ。教育システムもまた、ますます多くのデジタル技術を利用している。

https://jp.sputniknews.com/science/201806144990854/