台湾・台北市で2018年6月5日から開催されているICT・IoTの見本市「COMPUTEX 2018」において、
Intelが新しいLCDディスプレイと電源管理を組み合わせた
「Low Power Display Technology」という新しい技術を発表しました。
Intelによると、この技術を導入することでノートPCのディスプレイの消費電力を半分に減らし、
バッテリーの駆動時間を20%以上延ばすことが可能になるとのことです。

Intel claims it can cut display battery use in half with new tech - The Verge
https://www.theverge.com/2018/6/5/17427180/intel-display-battery-power-sharp-innolux-computex-2018

Intel's new display tech could soon mean 28-hour battery life on laptops
https://thenextweb.com/gadgets/2018/06/06/intels-new-display-tech-could-soon-mean-28-hour-battery-life-on-laptops/

持ち運びが可能なノートPCを屋外で使う時、どうしても電源を確保できない状況に直面することがあります。
そのため、ノートPCを選ぶ際には性能や重さ以外に、バッテリーの駆動時間も注目したいポイントの1つとなります。


Intelが開発したLow Power DisplayTechnologyは、液晶パネルとIntel CPU内蔵のGPUを連携させることで、
今までのものよりも効率よく電力を管理ができるというもの。
そのため、NVIDIAやAMDのGPUを使用している場合は適用されません。

Intelは、デモ用にDellのノートPC・XPS 13のディスプレイをシャープと
群創光電によって設計された新型の13インチLCDディスプレイと交換した実機を用意してプレゼンを実施。
この新型ディスプレイの消費電力はわずか1ワットで、これは従来のXPS 13のディスプレイのおよそ半分とのこと。

ローカルでムービーを再生させている状態で、従来のXPS 13は駆動時間が20時間ほどですが、
Low Power Display Technologyを採用したXPS 13は24〜28時間のバッテリー駆動に成功したそうです。
技術についての詳細はまだ明らかにはされていませんが、
Low Power Display Technologyによってバッテリーの駆動時間が20%以上延びるのであれば、
バッテリーそのものの進化もあわせて、実機への積極的な導入に期待したいところです。

https://i.gzn.jp/img/2018/06/06/intel-low-power-display-technology/00.jpg

GIGAZINE
https://gigazine.net/news/20180606-intel-low-power-display-technology/