廃炉作業中の福島第一原発で、東京電力は、
深刻な事故にはならなかった5号機と6号機の一部の核燃料を来年から搬出する計画でしたが、
受け入れ先の茨城県にある施設の国の審査などが終わる見通しが立っていないことから、
燃料の搬出が難しい状況であることがわかりました。
原子力規制委員会は、東京電力などから説明を聞いたうえで対応を検討することにしています。

東京電力は、深刻な事故にはならなかった福島第一原発5号機と6号機の廃炉作業を進めるため、
燃料貯蔵プールにある360体の新しい核燃料を来年1月以降、搬出し、2020年度までに終える計画を示しています。

受け入れ先は茨城県にある燃料加工会社、原子燃料工業の施設で、原子力規制委員会によりますと、
この施設の国の審査や検査が終わる見通しが立っていないことから、
福島第一原発5、6号機からの搬出が難しい状況であることがわかりました。

規制委員会は、今後、東京電力などから5、6号機の安全上のリスクや搬出の必要性などについて説明を聞いたうえで、
対応を検討することにしています。

福島第一原発の燃料が敷地の外に搬出されれば、事故後、初めてで、
東京電力は「今後の計画については状況に応じて柔軟に対応したい」としています。

関連ソース画像
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180525/K10011451411_1805242309_1805250617_01_02.jpg

NHKニュース
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180525/k10011451411000.html