京都大の研究チームは23日、
環境省のレッドリストで絶滅危惧TA類に指定されている「ヤンバルホオヒゲコウモリ」を、
沖縄本島で捕獲したと発表した。体重が5グラム前後の小型のコウモリで、
「研究者による調査で捕獲が報告されたのは、沖縄本島では22年ぶり」という。

 捕獲現場は沖縄本島北部の森林で、もともとは米軍北部訓練場の一部だった。

 研究チームが今年2月、調査の一環で、鳴き声を模した音を流しておびき寄せたところ、
オスのヤンバルホオヒゲコウモリ3匹を捕獲することができた。

 このコウモリは、鹿児島県の徳之島や奄美大島でも確認されているが、生息数は極めて少ない。
研究チームは今後、生態の解明に向けて、沖縄本島での調査をさらに続けるという。
博士課程2年のジェイソン・プレブルさんは「訓練場は森林の伐採が進まず、
保護区のような役割を果たしたと考えられる。今後も生態系を守っていかないといけない」と話している。

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https://www.sankei.com/photo/images/news/180423/sty1804230014-f1.jpg
https://www.asahicom.jp/articles/images/AS20180423003211_commL.jpg

朝日新聞デジタル
https://www.asahi.com/articles/ASL4R4T72L4RPLBJ005.htm