約2億500万年前の海を泳ぎまわっていた巨大な「魚竜」・イクチオサウルスの化石が英国で発見された。
骨の一部から推定すると全長は約26メートルで、
現在最大の動物であるシロナガスクジラに匹敵する巨体だったという。
英国などの研究チームが米科学誌プロスワンに発表した。

 魚竜は、恐竜と同時代に海にいた爬虫(はちゅう)類。イルカや魚のような姿に進化し、ひれを使って泳いでいた。
これまで最大の魚竜は、カナダで発見されたショニサウルス(全長約21メートル)だと考えられてきた。

 研究チームによると、英サマセット州の海岸で2016年に見つかった謎の骨を組み合わせると、
約1メートルの魚竜の下あごの骨とわかった。ショニサウルスの化石と単純に比べると約25%大きく、
全長は最大で約26メートルに達したと推定される。

 チームは、体の一部しか残っていない生き物の大きさの推定はとても難しいとしたうえで、
今回見つかった魚竜について「史上最大級の動物のひとつ」だったとしている。

画像:全長約21メートルの魚竜ショニサウルスの想像図。今回見つかった魚竜はさらに大きかった可能性がある
https://www.asahicom.jp/articles/images/AS20180413000803_comm.jpg
画像:英国で見つかった魚竜の下あごの骨。大きさは約1メートル
https://www.asahicom.jp/articles/images/AS20180413000802_comm.jpg

朝日新聞デジタル
https://www.asahi.com/articles/ASL4D5T59L4DULBJ00J.html