ホールトン・アープの観察結果もあります。
彼はNGC4319と呼ばれる銀河とマルカリアン205と呼ばれるクェーサーの例を引き合いに出しています。

マルカリアン205は12億光年に及ぶ赤方偏移を示し、NGC4319銀河の1億700万光年より遥か遠くに離れている筈でした
しかしアープの観察によると、その銀河とクエーサーの間には「橋」がかかっている事が分かりました。

科学者たちは勿論猛烈に反対しましたが、観測技術が向上し、他の天文学者たちもより明確な画像の作成に成功し、この橋は正確に両者の中心部の核を結んでいた事が分かりました。

それが事実とすれば、従来の「赤方偏移」の解釈は間違いになります。
アープは「クェーサーのもつ赤方偏移は宇宙の膨張によるのではなく、その天体のもつ固有の性質に寄るものである」と結論付けました。