東京大学の藤田誠教授が、
優れた科学者らを表彰するイスラエル・ウルフ財団から2018年の「ウルフ賞」の化学部門を受賞する。
化学部門の日本人の受賞は01年の野依良治・名古屋大学特別教授以来2人目。
5月にエルサレムで授賞式が開かれる。

 藤田教授は小さな分子が自然に集まって特定の構造を作る「自己組織化」と呼ぶ現象を使って、
球状や円柱などの形をした巨大な分子を合成する手法を開発した。
分子の設計技術の開発や薬物送達システムなどに応用が期待される成果が評価された。
米カリフォルニア大学のオマー・ヤギー教授との共同受賞。

 ウルフ賞には物理や数学、芸術などの部門がある。
受賞者が後にノーベル賞を受賞することも多く、日本人では野依氏のほか、
小柴昌俊・東大名誉教授や山中伸弥・京都大学教授らが受賞している。

画像:「イスラエルのノーベル賞」といわれるウルフ賞を受賞する東京大学の藤田誠教授
https://www.nikkei.com/content/pic/20180225/96958A9F889DE0E5E1E5E6E1EBE2E0E7E2E0E0E2E3EA86989FE2E2E2-DSXMZO2737437025022018MY1001-PN1-2.jpg

日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO27374390V20C18A2TJM000/