深さ数千メートルの深海に眠る貴重な海底資源の開発につなげようと開かれる、
世界初の深海探査レースの第1ラウンドが28日始まるのを前に、
日本のチーム「KUROSHIO」がレース用に開発した水中探査ロボットの最終点検の様子を報道陣に公開しました。

世界初の深海探査レースは、アメリカの財団「Xプライズ」が開いているもので、
ことし10月、水深4000メートルの深海で、
24時間以内に東京ドーム5000個分を超える広さの海底地図を作る性能を競い合い、
優勝チームには4億円を超える賞金が贈られます。

日本からは東京大学や海洋研究開発機構などがつくるチーム「KUROSHIO」が参加していて、
28日から4日間、財団が委託した専門家でつくる審判団が来日し、
ロボットにレースの目標を達成できる性能があるか調べる第1ラウンドが行われます。

これを前に「KUROSHIO」は、
都内で報道陣を前に水中探査ロボットの最終点検の様子を公開しました。

イルカのような形をした探査ロボットは、全長3メートル、重さは350キロあります。
レースでは3機のロボットが同時に深海をみずから動き回り、音波などを使って海底の地形を測定し、
地図を作り上げていきます。

船の形をした無人ロボットにつながれて港を出たあと、
地図の作成から帰港まですべて自動で行うということで、
チームによりますと、こうしたシステムの実用化は世界でも初めてです。

レースを開催する財団では、こうした技術の開発を通じて、
貴重な資源が眠る深海の探査が飛躍的に進むことを期待しているとしていて
「KUROSHIO」の中谷武志チームリーダーは「第1ラウンドに向けて、
多くの試験を積んできたので自信はある。10月のレースに出て実力を発揮したい」と話していました。

続きはソースで

NHKニュース
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180126/k10011304381000.html