23日に噴火し、12人の死傷者を出した草津白根山の本白根山(群馬県)について、
専門家らでつくる火山噴火予知連絡会(会長・石原和弘京都大名誉教授)は26日、
気象庁で拡大幹事会を開き、

「当面、23日と同程度の噴火が発生する可能性がある」との見解をまとめた。
今後、より大きなマグマ噴火などに移行する兆候を監視するため、観測を強化する必要があると指摘した。

予知連によると、鏡池の北側で、東西約500メートルの範囲に分布する複数の火口が確認された。
そのうち東側約300メートルは、複数の火口が連なって火口列を造っている。
また、西側の火口は、草津国際スキー場のリフトから約100メートルしか離れていない。
今後、再噴火するとしたら、これらの火口からの可能性が高いという。

 噴火は23日午前10時2分に発生し、
地下のガスなどの動きによって起こる火山性微動の開始からわずか3分で噴火したと明らかにした。
石原会長は「それ以前に地震などがまったくないことは驚き」と述べた。
高温の火山ガスが関わっていたとみられ、何らかの原因で急激に地下で圧力が高まり噴火に至ったと考えられるという。

 今後の火山活動に対する警戒について、石原会長は
「今噴火した場合に怖いのは噴石だが、警戒範囲内に立ち入らなければ危険性はない」と話している。

画像:噴火した草津白根山の火山灰で覆われた山。中央はスキー場
https://cdn.mainichi.jp/vol1/2018/01/27/20180127k0000e030279000p/6.jpg

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毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20180127/k00/00m/040/102000c