前回2015年4月4日に見られた皆既月食は、継続時間がわずか12分間と短いものでしたが、
今回はなんと1時間17分ものあいだ楽しむことができます。
〈見逃せない21時51分〜23時8分〉
皆既月食は、月が地球の影に完全に隠されて、赤黒く変色した満月が見える天体ショーです。
地球の影の奥深くまで入り込むことから、皆既の間は月の色の変化にも注目です。
今回の皆既月食には2つの特徴があります。
1つ目は、皆既の継続時間の長さです。
国立天文台によると、31日20時48分から部分月食が始まり、21時51分〜23時8分が皆既月食の時間帯となります。
2つ目は、31日の月が今月2度目の満月だという点です。
1ヶ月の中で2度の満月を迎えることをブルームーンと呼び、今回は皆既月食とブルームーンが重なる貴重な機会です。
なお、次に日本全国で全行程(皆既月食を部分食の始めから終わりまで)見ることができるのは、2022年11月8日となります。
〈気になる天気は?〉
31日夜は冬型の気圧配置となり、太平洋側ほど観測のチャンスがあります。
関東や東海、四国の太平洋側は一時的に雲が邪魔をする可能性がありますが、
月食の観測に期待ができそうです。
一方、日本海側は雪雲が広がりやすく、観測が難しい予想。
ただ、日本海側でも札幌周辺は比較的雲が流れ込みにくいため、一時的に月食を見ることができるかもしれません。
また、九州や奄美は前線の影響で雨雲が段々と広がってくる予想なので、早めの時間帯ほど観測チャンスがありそうです。
天体観測をする際は、寒さ対策を万全にしてお楽しみください。
関連ソース画像
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図:1月31日夜の天気(1月24日更新)
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ウェザーニュース
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