宇宙航空研究開発機構(JAXA)は18日午前6時6分、
高性能小型観測衛星「ASNARO(アスナロ)2」を載せた固体燃料ロケット「イプシロン」3号機を
内之浦宇宙空間観測所(鹿児島県)から打ち上げた。
52分後には衛星を予定の軌道に投入し、打ち上げは成功した。
イプシロンの打ち上げは2016年末以来で、試験機も合わせると3回連続の成功となった。

 3号機は全長約26メートル、重さ約96トンで、打ち上げ費用は45億円。
ロケットの姿勢を制御するシステムなどを簡略化してコスト削減を狙ったが、
大型主力ロケット「H3」(約50億円)と同レベルとなった。将来的には30億円程度に減らす計画だ。
また、従来は火薬を使って衛星を分離していたが、
3号機は衝撃を小さくするために接続部分を取り外す方式を採用した。

 アスナロ2(高さ約3メートル、重さ580キロ)は経済産業省の支援を受けて、NECが開発した。
悪天候や夜間でも地表を観測できるレーダーを搭載している。1メートルの大きさを識別でき、
自然災害の状況把握などに活用する。経産省は政府開発援助(ODA)の予算でベトナムにアスナロ型の衛星を輸出する計画。
今後は人工衛星輸出を加速し、宇宙産業への世界参入を目指す。

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https://egg.5ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1516221657/

毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20180118/k00/00e/040/153000c