0001しじみ ★
2018/01/17(水) 00:59:39.14ID:CAP_USERそれから32年間、この種はまれにしか目撃されず、それも偶然見つかることが多かった。
ワニグチツノザメは、深海に生息する小型のサメだ。
最近、このサメが5匹、台湾の沖合で捕獲された。
地元の研究所が定例の魚類調査を行っている最中に、たまたま混獲した、と地元紙は伝えている。
研究者の話では、捕獲したサメの顎が細長く、針状の歯が並んでいたことから、
ワニグチツノザメだと早いうちからわかっていたらしい。
このサメはごくまれにしか見られないため、詳しいことは不明だ。
しかし2003年に発表された論文には、39匹の標本から得た身体的特徴が記載されている。
ワニグチツノザメは針状の鋭い歯のほか、伸縮する顎を持っていて、
餌をとる際にはこの顎を伸ばして捕食するという。
捕食する際には、獲物に向かって突進し、顎を突き出し、口を大きく開ける。
その後、サメの胃の中を調べた結果によれば、獲物を丸ごとのみ込んでいると思われる。
ワニグチツノザメの体には、光を発する発光器と呼ばれる小さな細胞がある。
また、他のサメと同じく、皮歯と呼ばれるV字型をした小さなうろこを持っている。
このおかげでサメの肌は硬く、静かに素早く泳ぎ去ることができるのだ。
〈生息数は不明〉
国際自然保護連合(IUCN)は、ワニグチツノザメを「情報不足種(data deficient)」に分類している。
生息数が不明だからだ。ワニグチツノザメは、日本、台湾、ハワイの海岸沖以外では見つかっていない。
台湾の新聞の取材によると、この種はいわゆる「日周鉛直運動」を行い、昼間は水深300メートルにおり、
夜には水面150メートルにまで浮上する。
今回捕獲されたサメの全長はどれも25〜30センチの範囲で、前回捕獲されたものも、
わずか45センチしかなかった。めったに見つからないのは、この種の体が細くて小さいため、
魚を捉える網の目から抜け落ちてしまうのかもしれない、
と自然系ニュースサイト「Earth Touch News」の生物学者ブリット・フィヌッチ氏は述べている。
今回捕獲された5匹のうち1匹は、海中から引き上げられた時も生きていたらしく、
今後の研究に役立つようにと再び水に入れられた。しかし、捕獲後24時間以内に死んだと伝えられている。
関連ソース画像
https://img.topics.smt.news.goo.ne.jp/picture/natgeo/m_natgeo-00008Vri.jpg
ナショナルジオグラフィック日本版サイト
http://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/18/011600015/