香川県は10日、
さぬき市のブロイラー養鶏場で高病原性鳥インフルエンザの疑いのある事例が発生したと発表し、
対策本部を設置した。確定すれば、家畜での発生は今季、全国初となる。
四国では過去、家畜での鳥インフルエンザは確認されていないという。

 県によると、10日午前9時15分ごろ、この養鶏場で55羽の鶏が死んでいるのを作業員が発見し、
県に連絡した。簡易検査を実施したところ、11羽中3羽で陽性となったという。

 この日午後2時前にあった県庁内での会議で、
浜田恵造知事は「残念ながら本県で鳥インフルエンザ簡易検査の陽性事例が確認された。
日ごろからの防疫訓練を生かして、速やかな防疫対応を」と各部の幹部へ指示した。
同日午後10時ごろに検査結果の確定が出る予定で、
陽性となった場合は移動制限区域の設定や鶏の殺処分などをするという。

 鳥インフルエンザの疑いがある飼育棟では、1カ月以上ブロイラーの出荷はしていないという。
国の基準では、死亡する鶏の数が通常の倍になると、保健衛生所に報告することになっている。
この農場では、8棟で5万1千羽を飼育。

1棟6千羽あたり通常10羽ほどが自然死するが、9日夜から10日朝にかけ、
55羽の死亡が確認されたという。

関連動画:朝日新聞動画ニュース
https://youtu.be/idkT3gzpW9E

朝日新聞デジタル
https://www.asahi.com/articles/ASL1B4JHDL1BPLXB00C.html