2017年12月05日 23時23分
(写真)
沖縄県の伊平屋島に生息する「イヘヤトカゲモドキ」(環境省提供)



 各国の政府や環境団体などで作る「国際自然保護連合」(IUCN)は5日、絶滅の恐れがある野生生物を分類した最新の「レッドリスト」を公表した。

 今回の改定で、日本固有の爬虫はちゅう類の大半にあたる46種のうち、15種が絶滅危惧種に分類された。
農地開発や市街地化で、生息域の分断が進んでいるほか、ペット用の捕獲や外来動物による捕食が減少の主要因になっているという。

 15種のうち、沖縄県の伊平屋いへや島に生息する「イヘヤトカゲモドキ」、久米島に生息する
「クメトカゲモドキ」と「キクザトサワヘビ」の3種は、絶滅の恐れが最も高い「絶滅危惧1A類」に分類された。

 IUCNのジェーン・スマート生物多様性保全局長は、「日本の生物多様性を守る取り組みは十分とは言えない。
行政当局や地域住民が現状を正しく認識し、より有効な対策が取られることを期待する」と話した。

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2017年12月05日 23時23分 Copyright © The Yomiuri Shimbun