廃炉が決まった高速増殖炉「もんじゅ」について、日本原子力研究開発機構(JAEA)が声明を出した。
炉を冷やす「ナトリウム」を抜きとるのが難しいのではないか、という声に応えるものだ。

日本の多くの原子炉では、炉を冷やすために水を使うが、もんじゅではナトリウムを使う。
ナトリウムは空気に触れると引火しやすいため、扱いに注意が必要。
もんじゅを廃炉にする際、うまく抜きとれるかどうか疑問が出ていた。


JAEAでは、くだんの問題に触れた新聞記事の解説というかたちで意見を述べている。

それによると、ナトリウムの抜きとりについては、今後詳細に検討して決定していくが、
原子炉容器の底部まで差し込んであるメンテナンス冷却系の入口配管を生かせば技術的に可能、との考えだ。
結果として原子炉容器の最底部に1立方メートルほどのナトリウムが残るが、これも抜きとることは技術的に十分可能だとしている。

またナトリウムが放射能を帯びているが、運転を停止してから長期間経っていることから、
人が近づけないほど危険ではないともしている。

ナトリウムを使う原子炉の廃炉は日本初の取り組みだけに、不安と懸念がつきまとうが、
願わくばJAEAの主張通り無事作業が進むことを期待したい。

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jic_news
https://internetcom.jp/203831/monju-waste-furnace