(CNN) アフリカのマダガスカルで起きたペストの流行に鎮静化の兆しが見えてきた。一方で、周辺国は警戒態勢を維持している。
8月に始まった大流行以降、今月8日までに、165人が死亡し、2000人超が感染した。
罹患者の77%が肺ペストで、これは人から人へと感染する可能性がある。

世界保健機関(WHO)によれば、大流行した最初の数週間で感染者数は大きく増えたが、10月半ばからは新しい患者の数は減少し始めたという。
10月30日から11月3日の間に新たに報告されたケースは41件で、3人が死亡した。1週間前の同238件と死者12人と比較すると大きな減少だ。
一方で、マダガスカルと貿易や旅行などで直接のつながりを持つコモロやエチオピア、ケニアなどは、いまだ警戒態勢にある。
WHOの広報担当は、貿易や旅行で直接のつながりがある周辺国がペストに対する準備を再検討するのは当然のことだと指摘。
社会への通知を増やしたり、ペストに関する監視を強めたり、薬品などの備蓄を増やしたりしているという。

CNN
https://www.cnn.co.jp/world/35110378.html