国内での確認例はなく、世界でも2008年にオランダで撮影された事例があるだけだという。
シジュウカラは森林や市街地などにすむ小さい野鳥で、一般的なものは頬の部分が白く、胸から腹にかけてネクタイのような黒い模様がある。
雄のほうがネクタイ模様の幅が広いという。羽毛を黒くするメラニン色素を体内で作るには多くのエネルギーが必要で、
小鳥の体には負荷が大きいという。
チームは2016年2〜3月、つくば市天久保4の筑波実験植物園内で、大きさや形がシジュウカラに近く、全身が黒っぽい鳥を発見。
いったん姿が見えなくなったが、今年2月に再び見つけた。微量の血液を採ってDNA分析をしたところ、シジュウカラの雌であることが分かった。
黒くなった原因は不明という。同園に寄る黒いシジュウカラは春から夏にかけての繁殖期にいったん離れ、秋に戻ってくると見られている。
チームの浜尾章二・同館脊椎(せきつい)動物研究グループ長は
「無事にまた戻ってきたら、子供の有無やその羽毛の色などについても調べたい」と話す。
関連ソース画像
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毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20171108/k00/00e/040/203000c