ヘビの胴体なぜ長い? 名大グループ、遺伝子の働き特定

ヘビの胴体はなぜ長いのか−。背骨を持つ脊椎動物の胴体の長さは「GDF11」というたった一つの遺伝子の働きによって変わることが名古屋大大学院理学研究科の鈴木孝幸講師、黒岩厚教授らのグループの研究で分かった。脊椎動物の多様な進化の解明につながる成果。鈴木講師は「夏休み、動物園でいろいろな動物を見比べ、進化の過程に思いをはせてはいかが」と話す。
 
脊椎動物の背骨は、首の頸椎(けいつい)からしっぽの尾椎まで五つの部分に分かれる。このうち胸椎から腰椎までが胴体で、その次の仙椎の部分で後ろ足が作られる。胴体の長さは後ろ足がどこにできるか、仙椎の位置が鍵を握るが、その仕組みは分かっていなかった。
 
グループは、初めにニワトリの胎児の成長過程を観察。将来、仙椎になる部分で、GDF11という遺伝子が働いていることを突き止めた。実際に仙椎を形成するのは別の遺伝子だが、どの位置に作るかはGDF11が命令を出していた。
--- 引用ここまで 全文は引用元参照 ---

▽引用元:中日新聞 CHUNICHI Web 2017年8月1日 朝刊 小椋由紀子
http://www.chunichi.co.jp/article/front/list/CK2017080102000067.html
http://www.chunichi.co.jp/article/front/list/images/PK2017080102100003_size0.jpg

▽関連
名古屋大学
2017/07/31 脊椎動物の後ろ足の位置の進化(多様化)の仕組みを解明 -ヘビの胴体が長い謎わかった!-
http://www.nagoya-u.ac.jp/about-nu/public-relations/researchinfo/upload_images/20170731_sci_1.pdf