オゾン層に新たな脅威、塗料剥離剤の含有化学物質 研究
2017年06月28日 10:27 発信地:パリ/フランス

【6月28日 AFP】地球を保護するオゾン層は、オゾン破壊性ガスの使用を禁止した「モントリオール議定書(Montreal Protocol)」が採択された1987年より緩やかな回復傾向にあったが、近年また新たな危機に直面している恐れがあると警告する研究論文が27日、発表された。
 
論文によると、オゾン層保護のための国際協定であるモントリオール議定書の規制対象外の化学物質「ジクロロメタン」の成層圏中の濃度が急速に上昇していることから、オゾン層の回復に遅れが生じることが懸念されているのだという。
 
英科学誌ネイチャー・コミュニケーションズ(Nature Communications)に発表された研究論文は、「現時点ではそれほど大きくないが、ジクロロメタンがオゾン層に及ぼす影響はこの数年で顕著に増大している」と述べ、また「ジクロロメタンの継続的な増加は、モントリオール議定書が達成した成果の一部を相殺し、地球のオゾン層回復を遅延させる」ものだとしている。
--- 引用ここまで 全文は引用元参照 ---

▽引用元:AFPBBNews 2017年06月28日 10:27
http://www.afpbb.com/articles/-/3133677

▽関連
The increasing threat to stratospheric ozone from dichloromethane
Nature Communications 8, Article?number:?15962 (2017)
doi:10.1038/ncomms15962
http://www.nature.com/articles/ncomms15962