181 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2007/03/21(水) 20:13:33 ID:???
  美濃部「フィリピンでは敵は300機の直衛戦闘機を配備しました。
  こんども同じでしょう。劣速の練習機まで駆り出しても、十重二十重のグラマンの
  防御陣を突破することは不可能です。特攻のかけ声ばかりでは勝てるとは思えません」

  航空参謀「必死尽忠の士が空をおおって進撃するとき、
  何者がこれをさえぎるか! 第一線の少壮士官がなにを言うか!」

  美濃部「いまの若い搭乗員のなかに、死を恐れる者は誰もおりません。
  ただ、一命を賭して国に殉ずるためには、それだけの目的と意義がいります。
  しかも、死にがいのある戦功をたてたいのは当然です。
  精神力一点ばりの空念仏では、心から勇んで発つことはできません。
  同じ死ぬなら、確算のある手段を講じていただきたい」

  航空参謀「それなら、君に具体的な策があるというのか!?」

  美濃部「ここに居合わす方々は指揮官、幕僚であって、
  みずから突入する人がいません。
  必死尽忠と言葉は勇ましいことをおっしゃるが、
  敵の弾幕をどれだけくぐったというのです?
  失礼ながら私は、回数だけでも皆さんの誰よりも多く突入してきました。
  今の戦局にあなた方指揮官みずからが死を賭しておいでなのか?」
  (中略)
  「飛行機の不足を特攻戦法の理由の一つにあげておられるが、
  先の機動部隊来襲のおり、分散擬装を怠って列線に並べたまま、
  いたずらに焼かれた部隊が多いではないですか。
  また、燃料不足で訓練が思うにまかせず、搭乗員の練度低下を
  理由の一つにしておいでだが、指導上の創意工夫が足りないのではないですか。
  私のところでは、飛行時間200時間の零戦操縦員も、みな夜間洋上進撃が可能です。
  全員が死を覚悟で教育し、教育されれば、敵戦闘機群のなかにあえなく
  おとされるようなことなく、敵に肉薄し死出の旅路を飾れます」


  美濃部「劣速の練習機が昼間に何千機進撃しようと、
  グラマンにかかってはバッタのごとく落とされます。
  2000機の練習機を特攻に駆り出す前に、
  赤トンボまで出して成算があるというのなら、
  ここにいらっしゃる方々が、それに乗って攻撃してみるといいでしょう。
  私が零戦一機で全部、撃ち落としてみせます!」

186 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2007/03/22(木) 16:45:28 ID:???
  >>181
  芙蓉部隊の美濃部少佐だ・・・