酒は口を軽快にする。
だが、酒はさらに心を打ち明けさせる。
こうして酒はひとつの道徳的性質、
つまり心の率直さを運ぶ物質である。


高慢な人は
常に心の底では卑劣である。


人間はすべて、
文明が進めば進むほど俳優になっていく。
つまり、人間は他人に対する尊敬と好意、
典雅と無私の風を装うが、
それにたぶらかされる人はいない。


すべての知識は経験に基づく。


真面目に恋をする男は、
恋人の前では困惑したり拙劣であり、
愛嬌もろくにないものである。


善行は義務です。


自分の一つ一つの行為が
普遍的法則になるかのように生きるのだ。


天才は生得の心の素質であり、
これによって自然は芸術に規則を与える。


真の人間性に最もよく調和する愉しみは、
よき仲間との愉しい食事である。

- カント -