名言・格言的なリレー小説『凡人の一生』
私たちは近くのものを余りに見すぎ、遠くを見やるのを忘れているのだ。
たとえば、キーボードや花活け、その他の雑多なものたちをご覧なさい。
あなたはその物の生き写しで、物たちがあなたとしてそこに存在している。
こう考えると高太は「もう寝るしかない」そう考え付き、ベットで眠りに就いた。
そして、バカボンの夢を見る。全ては水平線に真っ直ぐで変哲など何も変わりはなかった。
年月が過ぎた。
高太はおっさんになっていた。 周りの物が生き写しだという認識があるのならば、その周りの物を君の理想とするようなものに変えてみてはいかがだろう。
君は自分の姿を確認する時に、自身の身体に目を落とし眺めるか?
違うだろう。おそらく鏡で確認するだろうからな。
その鏡に理想の自分が写っていれば、君はどうする?
彼の高校時代の友人、ペニス一郎は高太にそう諭した。 フフフフ…、ここにドクターデビルが現れた。そして、毛を逆立てて呟く。
「私はあなたに表情を付け加えたい。暗き印象をした影の色彩でオルゴールを奏でよう。
絵空事が一つの机の上に置かれた瓶となり、そしてその存在は地に落ちて砕かれては、
あなたの脳髄に鮮血混じりの永遠のガラス片の傷跡を残すのだ。」
意味がわからなかった。そして、そのものが夢の描写されたその解釈とは成り得なかった。
目の前にすだれが舞っていた。高太とペニス一郎は幻惑めいた想念の暗黙の果てへと引き連れられて行った。
しかし、高太とは違い、一種の心配に慄いたペニス一郎は「カリ」にこの事を相談をする為に帰宅の道を急いだ。
「カリ」とは、つまりペニス一郎の父親の事を指すのであり、巨根大木の仙人「翁朕歩」として名を響かせた存在だったのだ。 「またか」
素っ気なく下品なフレーズが頭に閃くとき、
ペニス一郎は決まって現実に引き戻される。
見れば、ドクターデビルと思えたものは通りすがりの黒猫であったし、
高太だって、食後のまどろみに落ちただけではないか。
なぜ、いつも下品な言葉なのか。
そこには、カリ…仙人と呼ばれる父の影響がある。
父の施した「術」が、あるいは原因なのだろう。
ペニス一郎は、下品な言葉を軸にして
数瞬前の出来事を「認識しなおす」能力を身に着けていた。
一度捉えた事象は必ずしも真実ではなく、
ときに幻想であり、思い込みである。
それを正しく語りなおす力が、一郎には備わっているのだ。
すなわち「記憶の修正」。
もっとも、当人にとっては能力でも、
事象としては誤認からの回復にすぎず、
認識の病とでも言うべきものだったが…
「ネットのリレー小説で、妨害をかわすには便利な力かも知れないな」
ペニス一郎は冗談めかして笑った。 その頃高太はまだドクターデビルの残影を引きずっていた。
夕暮れ時の商店街では子供の声や買い物帰りの主婦の声で賑わっていたが、
高太にとってそれはどこか古めかしいオルゴール音の様であった。
「ドクターデビル…あいつは何だったんだ…」
どこか古臭い名前が、既におっさんとなった高太には哀愁を感じさせ、
一層彼の脳裏に鋭く深く刻まれていたのだった。
・・・
家に帰ると、高太はテレビを見ながらラーメンをすすり、
バカボンの夢を思い返していた。
あの夢は何の変哲もないようでありながら、何か大きな違和感を感じたのだ。
ラーメンのスープにはしぼんだ風船の様な顔が映っている。
「そうか!」
高太は目覚める様な衝撃と共にその違和感の正体に気がついた。
そして箸にもつれた麺もそのままに、玄関を飛び出し、闇夜へと駆け出した。
暗闇を駆ける高太。
住宅街を抜け、線路下の地下道へ入る。
「う、しょんべん臭い。」
高太は悪臭を避けるかの様にさらに加速する。
しかし、高太は急停止せざるを得なかった。
柔らかく粘着質なものを踏んでしまったのだ。
それはこの異臭漂う場所に相応しいものであった。人糞である。
「なぜ・・・なぜこんな所に人糞があるのだ?」
高太には信じられなかった。
ただここは前向きに考えるべきだと自分に言い聞かせる。
…いいか、ウンコが付いたという事は、運の子がついたのだ。
つまりこれから俺には運が舞い降りる。
そう考えた高太はとりあえず軍資金を稼ぐべくパチンコ店へと向かった。
パチンコ店に入ったものの、操作方法が分からないので、高太はトイレを借りただけで、
すぐに店から出てきた。
「俺がすべきことはパチンコではない。仕事だ。」 307 可愛い奥様 sage New! 2008/09/05(金) 15:25:27 ID:8j28N48p0
>>303
>そういう、ワルがカッコいいとでも思ってんの?
でしょう?
私、この手の「昔ヤンチャ(じゃ済まされない悪事だけど)だったけど今真面目に頑張ってるよ、えらいでしょ?」
みたいなのが大嫌いで…。
こういうDQNを見るといつも「こち亀」の両さんの台詞を思い出しちゃうんですよ。
更正したチンピラを中川さんたちが褒めちぎってるところで、両さんが↓のような苦言を。
「待て おまえら!ちょっと勘違いしてるんじゃねえのか!
こいつのどこが偉いんだ 一体!
偉いやつってのは始めからワルなんかにならねえの!正直で正しい人間が偉いに決まってるだろ!
こいつなんかわがままで勉強もしないでやりたい事やって、
それがやっと普通のレベルに戻っただけだぞ。」
「こいつから金盗られた真面目な学生やバイク盗られた人の方が悲惨でしょう!?
『正直者がバカを見る』の手本を示しているこいつのどこが立派なんすか?
同じ年で新聞配達などしてがんばってる少年のほうが立派でしょうが。
どうしてそんな単純なことが分からないのですか!」 主張は理解できる。なるほど無条件に賛えることであってはならぬ。
しかし己の立場からすれば羨むべきこと。
パチンコすら習得を投げ出す輩に見合う職種とは何であろう?
かの人もかつて無職だった。しかしTVアニメ化のおりに職を手にする。
大人の事情……視聴する児童への配慮だったとも聞く。
植木職人に設定されたことについては、特徴的な普段着からの連想と
「馬鹿と鋏」「馬鹿は高所を好む」等の定型文から得た着想と想像できる。
「芸は身を助く」 しかし、職に就くことにおいて、
芸よりむしろ言葉と外見が優先されるのではないか?
「私は久しく鏡を見ていない!!」
あたりを見渡す。高太は1Km程先に銭湯の煙突を確認した。 かつて湯船だったイケスの中央に腰をおろし時を数える。これが私の日課となった。
3日前、辿り着いた銭湯はとうに廃業していた。
ところが、その旨を示す貼り紙の最後に「バイト募集、詳細は店主まで」と
追記が施されていたのだ。興を引かれ門を叩いたのである。
そして今日も一糸まとわぬ姿で無数のウナギに身を委ねる次第。
最良の監視法と店主は断言していた。それが眉唾であれ1ヶ月は従うつもりだ。
どうやら仕切りを隔てたイケスには同僚がいるらしい。
同様の仕事内容と想像できるが、気配から察するに女性のようだ。
我々監視係は、ウナギ以外に語りかけることを固く禁じられている。
ときおり、ウナギに話すフリをして声を掛けたいと誘惑に揺さぶられる。
とはいえ未だ気の利いた一言が浮かばぬ。
姿勢を正して瞼を降ろす。尾が水面を叩き木霊する。
高太はバカボンのことを考える。 私と同僚は似た者同士、恐らくウナギ達はそう判断するはず。
もう5日目。かつて男湯と女湯だった空間を隔てているとはいえ、
寡黙にやり過ごす2人を見れば魚畜生であれ歯痒さを覚えるものだ。
面接時の説明が蘇る『養殖にも情操教育。未来を先取りってヤツだナ』
無理に話し掛けなくてよい、まずは肌の触れ合いから、とのこと。
奴等とは数日かけて全裸で交流してきたのだ、よき頃合いは今か?
ウナギをダシに、見えぬ同僚と打ち解けたい、思えばそこに囚われていた。
望みは相応に限る。そして何事にも順序。意を決してウナギと語ろう。
同僚に対しても存在アピールとなる。本日の方針は固まった。
唐突に人の声。反響気味。ただ、隣のイケスからであることは明白。
聞き取りにくい。魚に向けたとしては少々不釣り合いな…人生訓のような?
ともあれ同僚は女性と確定した。
もしこれが私への存在表明であれば、なるほど、似た者同士かも知れぬ。
深呼吸の気配を置き、2度目。今度は明瞭だ。その言葉とは なるほど。
『ウナギは蛇に、カイコは芋虫に似ているが、一体あなたは何に似ているのですか?』
そんな問いが込められているに違いない。
すぐにでも返答……否、監視係は私語厳禁。
当初の方針に通りウナギに語るフリをしつつ意志を伝達せねば。
この体裁を破ることは同僚の面目を損なうことでもあるのだ。
高太は慎重に言葉を選び、高らかな第一声を放つ そう、私は船。眠らぬ都市に身を浮かべ提灯揺らす漁船の一艘。
あなたはイカを水揚げするだろうか?と、そんな意味。
慎みは幾らか欠くが、偽り飾りの余地もない。
されど無慈悲に連なる沈黙。深まる心の吃水に船体は著しく傾く。
やがて流れ来る同僚の声。それは次の言葉である。 なんとなく『帰れ!』と一喝された気がする。気が立っているのだろうか?
魚と戯れているとはいえ、確かに童心に戻れる状況じゃないな……。
いや早計だ。童心に返っている可能性も捨て切れない。
『アミを持ってこればよかった』という後悔の念とも解釈は可能。
とりあえず私のターンだ。ここは何と語れば? 「幸福な結婚がまれなのは、女性が網をつくるのに忙しくて、かごを作る努力をしないからだ。」 いくら網つながりといえ酷い。
口を突いて出たのは発言者側の方が遙かに痛い指摘だ。
もう沈黙を覚悟した。ある意味、自分らしい流れではある。
心のざわめきに呼応するように活性化を増すウナギども。
あちらのイケスでも状況は同じなのだろうか? 「成すことは必ずしも困難ではない。が、欲することは常に困難である。少なくとも成すに足ることを欲するのは」 >大阪府三島郡島本町の小学校や中学校は、暴力イジメ学校や。
島本町の学校でいじめ・暴力・脅迫・恐喝などを受け続けて廃人同様になってしもうた僕が言うんやから、
まちがいないで。僕のほかにも、イジメが原因で精神病になったりひきこもりになったりした子が何人もおる。
教師も校長も、暴力やいじめがあっても見て見ぬフリ。イジメに加担する教師すらおった。
誰かがイジメを苦にして自殺しても、「本校にイジメはなかった」と言うて逃げるんやろうなあ。
島本町の学校の関係者は、僕を捜し出して口封じをするな
>島本町って町は、暴力といじめの町なんだな
子供の時に受けた酷いイジメの体験は、一生癒えない後遺症になるなあ 周りの連中は欲することもなく、凡人の一生なるものを遂げることが出来る
だが俺のような人間はあまりにも奇特だ、あんな沢山の人間の中から
高校中退率という奇特な確率に加算される存在となった
ありえん・・・それから俺は職を探すが、高卒以上でないと
到底、職にすらありつけない
手段さえないのに何を成そうというのか
いや、欲することさえないはずだ 俺はたとえ高卒だろうが大卒だろうが
あんな高校中退をしたのはまた俺の選択であり欲した現実なのだ 「決断はね、後戻りできないところへ飛ぶことなんだ」(志茂田景樹) いつか空の飛び方を知りたいと思っている者は、まず立ちあがり、
歩き、走り、登り、踊ることを学ばなければならない。
その過程を飛ばして、飛ぶことはできないのだ。
(ニーチェ) たしかにそうだ。この音楽は、凍って空間になった時間のようなものだった。(ヘッセ) 友達から教えてもらったパソコン一台でお金持ちになれるやり方
役に立つかもしれません
いいことありますよーに『金持ちになる方法 羽山のサユレイザ』とはなんですかね
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