PSO2チームには現在プランナーや企画職と呼ばれる職種だけで80名前後のスタッフが在籍しているという。
その中で山本氏は2015年に派遣社員としてPSO2チームに参加して以来主にPSO2のゲームバランス調整に携わっており今ではそのリーダーを務めている。
田中氏によれば山本氏がゲームバランスを調整するようになってからのPSO2に対するプレイヤーの評価はそれまでと比較して格段に高まったとのことだ。

「ゲームバランスの調整にあたってはプレイヤーとしての知識や経験と各モーションのフレーム値などから導き出される理論値の双方を考慮しています。
具体的にはPSO2チームのほかのパートが仕様に沿って開発したバージョンをテストプレイし、その結果に基づいて各種パラメータの細かい調整をしています」(山本氏)

「以前は新コンテンツを本実装したときにプレイヤーの評価がよくないためにバランスを再調整することもあったのですが、山本が関わるようになってからはそういったことはほとんどなくなりました。
頻繁に調整が入るようだとプレイヤーの不満も高まりやすくなりますから山本のおかげで安定していると言っていいでしょう」(田中氏)

しかし、オンラインゲームのバランス調整といえば「あちらを立てればこちらが立たず」でどう調整しても誰かから恨まれがちな役回りでもある。
山本氏はどのような方針で調整しているのだろうか。

「バランス調整に関してはユーザーの皆さんからのご意見は当然参考にさせていただいていますが、人によって異なるさまざまな考え方があるためすべての要望に応えることは非常に難しいです。
そのため元々私自身がPSO2というゲームが好きだったということもあって自分の考える理想というか、どうすればより面白くなるのかということも考え合わせててより多くの方に楽しんでいただけるような調整を目指しています。
例えばPSO2では各武器ごとに多くのフォトンアーツ(必殺技のようなもの)がありますが、状況によってそれぞれを使い分けれるような特徴を持たせなるべくすべてのフォトンアーツが選択肢に挙がるように

いわゆる「死にフォトンアーツ」と呼ばれるものをなくそうと意識しています。

これまでにその点はだいぶ改善できたとは思っていますがフォトンアーツに限らずまだまだ改善が必要な点は多く残っていることは認識していますので、今後もバランス調整は継続して行っていきたいです」(山本氏)
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