12月8日 20時53分ピョンチャン五輪

名古屋市で開かれているフィギュアスケートの国際大会の記者会見で、ピョンチャンオリンピックにロシア選手団の出場を認めないなどとしたIOC=国際オリンピック委員会の決定についてロシア選手の発言の日本語訳が誤っていたことがわかり、国際スケート連盟がおわびと訂正をしました。
7日、名古屋市で開幕したフィギュアスケートのグランプリファイナルの記者会見では、男子シングルに出場したロシアの22歳、ミハイル・コリヤダ選手がIOCの決定についてロシア語で発言しました。

これについて日本スケート連盟が雇った女性の通訳が「ロシアの犯したことを考えれば当然の措置と考えている。私はそれに従って、ロシアを代表して出ることはもちろんない」などと日本語に訳しました。

しかし、一夜明けた8日、大会を主催する国際スケート連盟が外部からの指摘を受けて、日本語訳が誤っていたことに気づいたということです。正しくは、「ロシア選手が出場できるのは正しい判断だったと思う。正直に言えば、ロシアチームが参加しないオリンピックは想像できない」と話していたということです。

ロシアの組織的なドーピング問題に注目が集まる中で、ロシアの非を認めたと受け取れるコリヤダ選手の誤った日本語訳をそのまま掲載した報道機関もあり、国際スケート連盟ではおわびと訂正の文書を出しました。

日本スケート連盟によりますと、女性の通訳は4年前から国際大会などでロシア選手の日本語訳を担当していたということです。一方、コリヤダ選手からの抗議などは今のところないということです。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171208/k10011251961000.html