【ウェッブ裁判】

東京裁判・裁判長 ウィリアム・ウェブ

本裁判の手続き法としては、大体において英米法に拠る場合が多かったが、
特殊な点においては裁判長は独特な方法によって、自ら裁定を下して審理を進めた

ウェッブ氏は公平なる裁判官として、
日本が侵略したかどうかを審理するのではなくして
日本が侵略戦争を行ったということを大前提として
この事実に対する、もっともらしい理屈付けと証拠固めをすることがその使命であったようだ、彼はそれを明確な自分の義務だと公言した。

「私はイギリスの判事、オーストラリアの判事であります。
したがって不必要に自分の国家、またはここにおる11ヵ国の判事の代表する国家を
侮辱されるような言葉はこらえることはできません。
私にとり自分の国に対する忠誠心というものは、この上もないものであります。これ以上のものはなんらありません」
と述べた。