【8月2日 AFP】交流サイト（SNS）最大手の米フェイスブック（Facebook）は1日、サウジアラビアやエジプトなどを発信源とし、アラビア語圏で世論操作を図ろうとしていたとみられるアカウントやページなど数百を削除したと明らかにした。
【関連記事】イランから世論操作図った偽アカウントを一斉削除 FBとツイッター
https://www.afpbb.com/articles/-/3227317?act=all
同社サイバーセキュリティー対策部門の責任者ナサニエル・グライシャー（Nathaniel Gleicher）氏によると、削除対象とされたアカウントなどが関与していた情報発信活動には2種類あり、両者につながりはないとみられているが、どちらも「組織化された信頼性に欠く行為」に関与していたという。
米サイバーセキュリティー会社ファイア・アイ（FireEye）は、所有者を偽ったこれらの英語アカウントのネットワークは、明らかにイランの政治的利益を増進するために組織化されていたとしている。
同社によると、これらのアカウントが掲げる政治的立場はさまざまで、リベラル・保守の両方があった。2018年米中間選挙の共和党候補といった実在の米国人になりすましたものもあった。
米国やイスラエルメディアの情報を発信したり、特定の話題について取材するように記者に働き掛けたり、米国や英国での政治に関するインタビューを仕組んだりしていたという。
フェイスブック上のこうした偽アカウントは、著名人、米国における州の分離独立運動、イスラム、中東におけるサウジアラビアの影響、米・英の政治などについて、英語かアラビア語で投稿していた。(c)AFP
・Facebook says fake accounts linked to Saudi government taken down
https://www.timesofisrael.com/facebook-says-fake-accounts-linked-to-saudi-government-taken-down/
・Facebook shuts down first disinformation campaign linked to Saudi government
https://www.ft.com/content/0abc56fe-b480-11e9-bec9-fdcab53d6959
(大手、フェイスブックとツイッターのロゴ)
https://afpbb.ismcdn.jp/mwimgs/f/3/1000x/img_f3a317b359b1a1de2ac3a152a8748a12129130.jpg
2019年8月2日 14:36 AFP
https://www.afpbb.com/articles/-/3238113?act=all
