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2019/04/12(金) 09:18:54.58ID:CAP_USERルソン島北部にある洞窟で約5万年?6万7千年前と推定される人類の化石を発見したと、フィリピン大、フランス国立自然史博物館などの国際研究チームが10日付の英科学誌ネイチャー(電子版)に発表した。現代の人類などと異なる特徴があり、新種の原人として「ホモ・ルゾネンシス」(ルソン原人)と分類された。現生人類を含む複数の種類の人類が同時期に東南アジアで存在していたことが示唆され、人類の祖先がアフリカから広がったルートの推定にも影響を与える可能性がある。
発見された化石は、歯や手足の骨、大腿(だいたい)骨の一部など13個で、カガヤン州ペニャブランカ町にある鍾乳洞カラオ洞窟で見つかった。少なくとも大人2人と子ども1人の骨とみられるが、より新しい人類の特徴と古い猿人に似た特徴が混在しているという。
足の骨は約450万年?200万年前にアフリカに存在したアウストラロピテクス(猿人)に似て、つま先や指の骨が木を登りやすいよう曲がっている。その一方で、臼歯は現生人類(ホモ・サピエンス)のように非常に小さくなっているという。
猿人はアフリカで絶滅し、原人は約100万年前までにアフリカを出発したと考えられているが、ルソン原人が猿人の特徴を備えていることから、それより前にアフリカを出発した可能性もある。化石からDNAを抽出できていないため、どのように進化したかは分かっていない。
身長についてはルソン島の少数民族のように小柄だった可能性があると見ている。
論文筆頭著者の一人である比大のミハレス助教授らは2007年に足の化石をカラオ洞窟から発見、6万7千年前と鑑定して以降、発掘と分析を続けていた。
カリンガ州リサール町では18年、70万年前の人類の痕跡を示す石器や狩猟されたとみられる動物の遺骸が発見されている。70万年前までのルソン島は寒冷期でも大陸とはつながっておらず、原人の可能性がある人類がなんらかの手段で海を渡ったとみられている。
また、インドネシアのフロレス島では、身長が1メートルほどのフロレス原人が約5万年前まで生存していたことが分かっている。(森永亨)
まにら新聞
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