・あの韓国メーカーのCMにヴィーガン激怒! 「時代遅れな考えの人々から車は買わない」

動画:https://youtu.be/B5FzKB5TW0Y

莫大な広告料にもかかわらず、その影響力から大手企業がこぞって投資するスーパーボウル中のCM。2019年、韓国の自動車メーカー、ヒュンダイも渾身のCMを放映した。しかし同社がそこに込めた“ユーモア”は、理解されるどころかSNSで炎上するという事態を招いてしまったようだ。

エレベーターの行き先は……
車を買いにきた一組のカップルが乗り込んだのは、一風変わったエレベーターだった。

最初に停まったのは「歯の神経治療」の階。次に停まった「陪審義務」の階では、エレベーターの案内係が、陪審員に選ばれた男性をエレベーターから降りるよう促す。そこはちょうど裁判中で、いかにも恐そうな被告人がその男性を睨みつけていた。その次は「三列シートの真ん中」の階。ドアが開くと、動画を見て馬鹿笑いする、あるいは大きな音をたてて鼻をかむといった、不愉快な客でいっぱいの窮屈な機内が現れる。

この特大サイズのエレベーター、上の階に向かうときは「楽しい出来事」、下の階に向かうときは「誰もが嫌がる出来事」へと乗客を連れていくという仕組みだったのだ。

CMの最後には、下降を続けたエレベーターは上昇し、最上階の「ヒュンダイディーラー」に到着。極上の体験を前に、カップルは笑顔でエレベーターを降りていった。

しかし、ユニークなこのCMは、ヴィーガンたちの反感を買った。その理由は、下降するエレベーターが停まったある階にあった。

「ヴィーガンディナーパーティ」ドアが開くと同時に、案内係は言った。「そんなものがあるのでしょうか?」

そこでは笑顔の女性が、「ビートローフがあるわよ。セルジオの得意料理なの」と言って、紫色の何かを混ぜ合わせて固めたような料理を差し出しながら、ゲストに近づく。それはビーフの代わりにビーツを使った、オリジナルのヴィーガン料理だった。

ヒュンダイ「ユーモアとして理解して!」
このCMを見て、ヴィーガンたちは自分が攻撃されたと感じた。なぜヒュンダイは、よりにもよって誰もが嫌がる歯の治療や、陪審員として恐ろしい被告人を有罪にするといった経験と、自分たちの環境と動物に優しいライフスタイルを並列するのだ、と。

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2019.2.11COURRiER Japon
https://courrier.jp/news/archives/151869/