・強制結婚から逃れようと海外へ サウジの女性を国連が保護

サウジアラビアの女性が、親から強制的に結婚するよう迫られたとして、海外への逃走を図り、タイの空港で拘束されましたが、「送還されたら殺される」などと訴えて国連が保護する事態となっています。

サウジアラビア出身の女性、ラハフ・クヌーンさん(18)は6日、家族と隣国クウェートに旅行中に1人で抜けだし、タイの首都バンコクに向かいました。

タイの当局は、家族からの通報を受けたサウジアラビア大使館の要請を受け、空港でクヌーンさんのパスポートを没収したうえで、空港内にあるホテルで拘束しました。

クヌーンさんは、ツイッターで「送還されたら殺される」などと訴え、タイの当局が事情を聞いたところ、親に強制的に結婚するよう迫られたため逃走を図ったと説明したということです。

この問題については、欧米メディアなどが大きく取り上げ、UNHCR=国連難民高等弁務官事務所が対応に乗り出し、クヌーンさんを保護する事態となりました。

UNHCRは、声明で、「クヌーンさんは、家族から生命の危険を脅かされていると訴えている」として、今後、詳しく事情を聞き、対応を検討することにしています。

・Rahaf al-Qunun: Saudi woman ends airport hotel standoff
https://www.bbc.com/news/world-middle-east-46777848

(Rahaf Mohammed al-Qunun, pictured at Bangkok airport)
https://ichef.bbci.co.uk/news/375/cpsprodpb/7B83/production/_105091613_rahafleaving.jpg

2019年1月8日 5時14分 NHK
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190108/k10011770441000.html