「60年待って2島返還にとどまれば外交大失敗」
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20181119-55994626-business-int

平和条約締結をテコに衆参ダブル選も

――そうなった時に日本国内はまとまるでしょうか。

名越:「やむなし」という形で進むのではないでしょうか。4島一括返還の旗を降ろすことも含めて、
保守の安倍首相だからできるのだと思います。かつての民主、民進党政権が同じことをしたら
袋叩きにあったにちがいありません。
 世代交代も進み、以前とは環境が変わってきてもいます。北方領土に対する関心が低下し、
中国と韓国に移っています。これも“安倍効果”かもしれません。右翼も今はおとなしいですし。

――国会の批准も問題なく進む。

名越:今の国会の状況ならば問題ないと思います。
 安倍首相は来年6月にプーチン大統領が訪日した時に仮調印。「日ロ平和条約を締結する」ことを
テコに7月、衆参ダブル選挙に臨む展開を思い描いているかもしれません。

――56年宣言を締結した時に、4島一括ではなく、歯舞・色丹の引き渡しだけに譲歩したのは理解
できます。シベリアには多くの日本人が抑留されていて、彼らの帰国が最優先課題でした。国連に
加盟するにも、常任理事国であるソ連の承認が必要だった。

名越:今は、そのような切実な理由はありません。レガシーを残したいという安倍首相の個人的野望や
“安倍家の家訓”のために、大きな譲歩をしていいのでしょうか。歯舞・色丹の2島だけなら56年の時点
で決着していたわけで、この60年間はいったい何だったのか。「待って、待って、後退」したのでは、
日本外交の大失敗と評価されることになります。
http://egg.5ch.net/test/read.cgi/asia/1534596637/635


《レガシーを残したいという安倍首相の個人的野望や“安倍家の家訓”のために、大きな譲歩をしていいのでしょうか。》