ストーリー by hylom 2018年10月12日 14時24分アホか 部門より

あるAnonymous Coward曰く、
先日話題となったバンクシーによる絵画シュレッダー事件だが、この騒動によって作品の価値がさらに上昇するだろうという報道を見て、自分が所持する絵画を切り刻む人が現れたのだという(ロケットニュース24、ITmedia、Mail Online)。

報道によると事件以降、美術品販売サイト「MyArtBroker」には多くの人から「手元のバンクシー作品を裁断すれば、価値がより高まるのか?」というバカげた質問が寄せられたということで、
これに対して同サイトは「絶対に止めてください、これは美術史に残るほど異様な出来事なんです」として前代未聞の事件であり切断すればよいと言う話ではないと訴えたとのこと。

しかし、中には実行に移してしまった人も居たようで、同サイトに4万ポンドの「風船と少女」の別作をカッターで切り刻んだので8万ポンドで売りたいという連絡が来たのだという。
しかし同サイトは「ボロボロになった作品には1ポンドの価値もない」としてこれを一蹴、「限られた数しか存在しない作品が一つ失われた。非常に残念だ」と述べたとのこと。俄かには信じられない話だが、事実なら恐ろしい話である。

なお、シュレッダーにかけられた作品はオークション落札者によって購入されることになり、新たに「愛はごみ箱の中に」と名付けられたという(CNN)。オークションを主催したサザビーズは「予想外の形で生まれたこのパフォーマンスアートは、
一瞬にして芸術史に残る作品となり、史上初めて競売中に新たな作品が生まれる結果になった」としており、この作品は13〜14日にロンドンにあるサザビーズのギャラリーで一般公開されるという。

https://srad.jp/story/18/10/12/0459210/