NO:5296 11月13日『サウジアラビアイラン革命防衛隊トップ暗殺計画』 [2018年11月12日(Mon)]
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アメリカの主要新聞であるニューヨーク・タイムズ紙が、報じたところによれば、サウジアラビアはイランの革命防衛隊トップの、スレイマーニ将軍を暗殺する計画を、立てているということだ。

この計画は2017年の段階で検討されており、その主要メンバーには、カシオギ殺しで名前が浮かんできた、アハマド・アシーリー将軍も含まれていた。彼はカシオギ暗殺の件で、首になっているようだ。

サウジアラビアはイランの革命防衛隊トップを、暗殺するだけではなく、イランの経済を破壊する、計画も立てていたようだ。この計画には20億ドルの予算が,振り当てられていたのだから、いかに
サウジアラビアが、イラン体制を打倒することを、強く望んでいるかを、示していよう。

また、イラン経済の破壊には、小規模なビジネスマ・グループが、その任に当たり、工作活動を行っていたようだ。サウジアラビアはイランに対する、神経戦を行っていた、ということであろう。

さて問題はこのニュースが、アメリカの主要紙である、ニューヨーク・タイムズ紙で報じられたことだ。アメリカにはサウジアラビアに対して、特別な考えがあるのではないか、と疑いたくなる。

カシオギ暗殺後、トランプ大統領は次第に、サウジアラビアに対する強硬な立場を、採りつつある。あるいはアメリカは、ムハンマド・ビン・サルマン皇太子の更迭を、サウジアラビアのサルマン国王に、
要求するかもしれない。

そういった推測が正しいとすれば、今回のスレイマーニ将軍の暗殺計画を、ニューヨーク・タイムズ紙が曝露したことは、カシオギ事件と関連しているのではないのか。アメリカにはサウジアラビアの
イメージを、悪化させる意図がありそうな、気がする。

また、パリの第一次世界大戦記念集会には、トランプ大統領とエルドアン大統領が参加しており、二人は相当話し込んだ形跡がある。多分に考えられることは、トルコがカタールと連携して
『悪役サウジアラビ』のイメージを、高めようとしているのではないのか。

そのことを梃子に。アメリカはサウジアラビアが、いかに非人道的な国家であるかを、世界に宣伝し、サウジアラビアに対して強硬な対応を、行っていくということだ。その宣伝工作は
トルコが、担うのではないか。

 カタールがガザのハマースに、1500万ドルの資金援助を行ったが、それに負けまいと、サウジアラビアがパレスチナ自治政府に対して、6000万ドルの援助を送ることを決めたのは、
カタールに対抗してのことであろう。加えてサウジアラビアのイメージを、改善する意図もあろう。