・ミャンマーでダム決壊 基幹物流に影響も

【ヤンゴン=新田裕一】ミャンマーの中部バゴー管区で8月29日朝、ダムの放水路が決壊して下流で洪水が発生し、高速道路の一部が損壊する事故が起きた。水位は下がっているものの、トラック輸送が遅れるなど基幹物流に影響が出ている。

損壊したのは最大都市ヤンゴンと第2の都市マンダレーを結ぶ高速道路。上り用と下り用で並走する橋のうち、1本が使えなくなった。高速道路を所管する建設省は、残った橋で両側通行を再開したものの、大型車の通行などで規制が続く。

プレミアム・双日・ロジスティクスは30日にトラック輸送を再開した。「通常なら12時間で運べるが、4〜5時間余計にかかる」という。問題の橋を迂回するルートでも渋滞が生じている。建設省は仮設の橋を設置する作業を始めた。

ミャンマー国営紙によると、決壊の影響で川の水位が上昇し、一時は住民約6万3000人が避難した。ダムは周辺地域に農業用水を供給しており、田畑が流されるなどの被害も出ている。


・Anger grows in Myanmar over dam collapse
People in Myanmar are demanding to know why they weren’t warned ahead of the collapse
https://www.aljazeera.com/news/2018/08/anger-grows-myanmar-dam-collapse-180831133837842.html

https://www.straitstimes.com/sites/default/files/styles/x_large/public/articles/2018/08/31/st_20180831_xdam_4245763.jpg

2018年8月31日 16:39 日本経済新聞
https://r.nikkei.com/article/DGXMZO34833510R30C18A8FF8000