マーベル・コミックのドクター・ストレンジほか、スタン・リーと共にスパイダーマンを共同で生み出した
伝説的コミック・アーティストのスティーブ・ディッコ氏が2018年6月下旬、
マンハッタンの自宅にて亡くなっていたことがわかった。90歳だった。米Varietyが報じている。

1927年生まれのディッコは高校卒業後、軍に入隊。コミック・アーティストとしての初仕事は、隊員向け新聞の漫画欄だった。
除隊後は「バットマン」を手がけるジェリー・ロビンソンの元で学び、
当時の編集長であり後のマーベル会長であるスタン・リーと出会う。
こうしてディッコは、スタン・リーやジャック・カービーといったマーベル・コミック創設期の面々に加わることとなる。

アメリカン・コミックのひとつの象徴として世界中で愛され続けるスパイダーマンのコスチュームデザインは、
ディッコが手がけたもの。また1963年には、ドクター・ストレンジを生み出した。
メディアに一切姿を見せない謎めいた人物としても知られる。

多大な影響を遺したスティーブを惜しみ、追悼の言葉が続々と寄せられている。

■エドガー・ライト(『ベイビー・ドライバー』監督)

「コミック・ブック界の伝説スティーブ・ディッコよ、安らかに。数えきれないほどの存在に影響を与えました。
彼は、何十年も続く自分の作品から、正当な利益を得ることはありませんでした。
それでも、彼の作品は決して忘れられません。」
https://twitter.com/edgarwright/status/1015397909041299457

■ジム・リー(コミック・アーティスト)

「伝説的アーティストでクリエイターのスティーブ・ディッコが亡くなられたとのこと、悲しいです。
世代を超えて愛されていました。彼の作品はジャック・カービーとは一味違って、
カービーの影響力に対する初期の視覚表現を与えました。

もちろん、彼の共同制作としての代表作はスパイダーマンですが、
このほかにもユニークで独自のキャラクターを多数もたらしています。
たとえば、DCのクエスチョン、ブルー・ビートル、ホーク・アンド・ダヴなど。
僕はマーベルで働いていたころに、一度だけ廊下でお会いした限りでした。

丁寧で、謙虚な方でした。注目や脚光を浴びることを求めませんでした。
それでも、多くの点で、彼は隠れたヒーローとして存在していたのです。」
https://twitter.com/JimLee/status/1015398670831898624
https://twitter.com/JimLee/status/1015398780051578885
https://twitter.com/JimLee/status/1015398890915422208

■ニール・ゲイマン(SF・ファンタジー作家で脚本家)

「スティーブ・ディッコがいなければ、スパイダーマンも、
ドクター・ストレンジも、クリーパーも、ホーク・アンド・ダヴもいなかったでしょう。
僕が少年時代に浜辺で読んだ白黒印刷のコミックも、クエスチョン(つまりロールシャッハ)も、
ミスター・Aも、それにミステリーもなかったでしょう。

スティーブ・ディッコは自らの理想に実直でした。物事を自分の視点から見ていて、そのユニークな見方を教えてくれた。
彼の手法は、よく真似されたものでした。しかし、決して誰も敵わない。彼が存在したから、僕がいるのです。」
https://twitter.com/neilhimself/status/1015390356584747010

続きはソースで
https://pbs.twimg.com/media/Dhd1CmzV4AIOOi1.jpg

https://theriver.jp/rip-steve-ditko/