6月2日、元クリミア検事総長で現在はロシア下院議員のナタリア・ポクロンスカヤ氏が、
ロシア帝室家長のマリヤ・ロマノヴァ大公女とその息子ゲオルギー公がクリミアを訪問したことを批判した。
ポクロンスカヤ氏は、両氏を「自称君主」と呼び、
大公女とその息子は自分のいとこである皇帝ニコライ2世を裏切り、
革命を誓ったキリル・ロマノフの子孫であると指摘した。

ロシアの皇帝ニコライ2世は、2月革命の結果、1917年3月に退位した。
その後、続いて起こった10月革命後、幽閉されていた皇帝一家は銃殺された。

皇帝一家の後継者らはポクロンスカヤ氏の発言について、中傷であり、
ポクロンスカヤ氏は歴史を知らないとして非難した。ロシア帝室宮内庁のアレクサン・ザカトフ長官は、
ポクロンスカヤ氏は皇室をテーマにして自分をアピールしようとしていると述べ、
「皇室はポクロンスカヤ氏の気違いじみた行為をまったく平静に受け止めている。
我々は同氏の現在の精神状態に同情し、一日も早い回復を願っている」と発表した。

2014年にクリミアがロシアに統合した後、ポクロンスカヤ氏はネット上のスターになった。
その助けをしたのは、ポクロンスカヤ氏の動画や、
アニメスタイルで描かれた同氏のミームを拡散した日本とロシアのSNSだった。

一方、その後ポクロンスカヤ氏は
互いに矛盾する発言や宗教的なテーマに関連したスキャンダルで有名になった。
下院議員であるポクロンスカヤ氏は、
ニコライ2世とバレリーナのロマンスを描いたロシア映画「マチルダ」に積極的に反対した。
ポクロンスカヤ氏は映画について、歴史的に不確実な事実に溢れており、
「文化分野における反ロシア的および反宗教的挑発だ」と述べた。

ポクロンスカヤ氏の行動は、若者をはじめとした一部のロシア社会の嘲笑と不満を呼んだ。

https://jp.sputniknews.com/images/495/66/4956616.jpg

https://sptnkne.ws/hGff