ドイツのメルケル首相は4日、ベルリンを訪問したイスラエルのネタニヤフ首相との共同記者会見で
「イランが地域に及ぼす影響を憂慮している」と述べた。
ドイツは英仏とともに米国の離脱後もイラン核合意を維持する立場だが、
イランによる弾道ミサイル開発やイエメン、シリアでの活動を抑え込んでいくように努めると約束した。

 メルケル氏はイラン核合意ではイスラエルと「異なる意見を持っている」と述べた。
ただ、ネタニヤフ首相の目の前でイランをけん制してみせることで、イスラエルへの配慮を示した。

 ドイツ国内にはイラン核合意にこだわるあまり、
経済や安全保障での重要なパートナーである米国やイスラエルとの対立を深めるべきではないとの意見がある。

 ネタニヤフ首相は「イランは我々を壊滅するように呼び掛けている」と語った。
イランは核兵器を開発して「大虐殺」を実行しようとしているとも述べ、
第2次大戦でのホロコーストを連想させる強い言葉を持ち出して、メルケル首相に行動を呼び掛けた。

画像:記者会見するメルケル独首相(右)とイスラエルのネタニヤフ首相
https://www.nikkei.com/content/pic/20180605/96958A9F889DE1E3E1E4EAE4E3E2E2E7E2E4E0E2E3EAE2E2E2E2E2E2-DSXMZO3136859005062018000001-PN1-2.jpg

日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO31368610V00C18A6000000/