ベトナム国営紙トイチェ(電子版)は16日までに、
中部のカムラン国際空港からベトナム入りした中国人団体旅行客が着ていたTシャツの背中部分に、
中国が南シナ海のほぼ全域で管轄権を主張する根拠としている「九段線」が描かれていたと報じた。
南シナ海の領有権で中国と対立するベトナムの当局は、Tシャツを没収し、旅行客らの処分を検討している。

 同紙などによると、団体14人は中国の西安からの旅行客で、
カインホア省のリゾート地に向かうため、13日夜に同空港に到着、入国管理を通過した。
バスに乗り込んで上着を脱いだところ、九段線が描かれたそろいのTシャツをベトナムの旅行代理店員が見つけ通報した。
中国人旅行客は、Tシャツは中国の市場で購入したと説明しているという。

画像:ベトナムを訪問した中国人旅行客のTシャツに描かれた「九段線」には、
ベトナムメディアが「×」を記して報じた
https://prt.iza.ne.jp/kiji/world/images/180516/wor18051618250016-p1.jpg

※九段線(Wikipedia)

九段線、またはU字線、牛舌線は、南シナ海の領有権問題に関して、
1953年から中華人民共和国がその全域にわたる権利を主張するために地図上に引いている破線である。
断続する9つの線の連なりにより示される。
なお、2012年5月15日から、中華人民共和国の発行するパスポートの査証欄に九段線が印刷されている。

産経ニュース
https://www.sankei.com/world/news/180516/wor1805160034-n1.html