[パリ 15日 ロイター] -
フランスのマクロン大統領は15日、就任1年目のテレビインタビューで、
自らが主導する経済改革や統治スタイルの正しさを主張した。

テレビインタビューはここ1週間で2度目。2人のベテラン記者が2時間半にわたり、
国民に不人気な経済改革やシリア問題、鉄道労組のストなどについて大統領を質問攻めにした。

大統領へのインタビューは丁重な雰囲気の中で行われることが多いが、
メディアは経済改革に懐疑的な世論を味方に引き入れようとマクロン大統領への攻撃を強めており、
番組では双方ともに一切手加減せず、激しいやりとりを繰り広げた。

インタビューはまた、改革に抗議する一連の鉄道ストとも時期的に重なった。

大統領はフランス国内での一連の抗議活動に関する「偏向した」質問について記者の1人を非難。
怒った記者が「あなたは私の教授でも、われわれはあなたの生徒でもない」と反撃し、
ムードがとげとげしくなる場面もあった。

大統領は財界寄りの経済政策についてたびたび記者からの攻撃を受け、
「富裕税に関する税制について全く謝罪するつもりはない。資金は経済に再投資されている」と応戦した。

反対派は財界寄りの経済政策を進めるマクロン大統領を「金持ちの大統領」と呼んでいる。

大統領はシリア問題については、米英と実施した軍事攻撃を擁護した。

さらに、君主的と批判されることが多い大統領の統治スタイルについて
「全能という幼稚な考え」は持っていないのかと質問され、
「権威は信じているが、権威は全能を意味しない」と答えた。

Reuter
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