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【イギリス】いつも誰かに見られている、超監視社会ロンドン[04/05]
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0001しじみ ★垢版2018/04/09(月) 01:13:24.95ID:CAP_USER
■人口1人当たりの監視カメラの台数で、ロンドンは世界トップだという

 英国ロンドン北部のイズリントン区、2台の小型バイクがショッピング街を猛スピードで走り抜けていく。
行き交う車の列を縫い、2階建てバスを追い越し、混雑した通りで前輪を浮かせて走るウィリー走行までやってのけた。

 数分後、2台のバイクは閑静な住宅街へ入っていくと、男たちはエンジンを切った。
ヘルメットをかぶったまま、長々と話し込んでいる。会話の中身は男たちにしかわからないが、彼らにもわからないことがある。
そこから2キロと離れていないビルの中で、別の二人の男が自分たちの行動に目を光らせていることだ。

■どこに行っても見られている

「やつら、移動するぞ」。サルがエリックに言った。
二人がいるのは、イズリントン区の各所に設置されたカメラの映像が送られてくる監視システムの制御室だ。

 バイクが再び出発すると、サルはコンピューターにコマンドを打ち込んだ。
モニターに10番カメラの映像が映し出される。走りだしたバイクがサルの視界から消えると、
今度はエリックが163番カメラの映像に切り替えて彼らの姿をとらえた。
ジョイスティックを動かすと、カメラは後ろを走るバイクにズームインし、ナンバープレートの文字が画面に浮かび上がる。
サルが無線で警察に通報した。「アッパー通りで不審な小型バイク2台がウィリー走行をしています」

 彼らの前には16台のモニターがずらりと並び、イズリントン区に設置された180台の監視カメラの映像が送られてくる。
エリックたちの見るところ、運転している二人は1年以上も前から近隣を悩ませている非行グループのメンバーのようだ。
通行人からスマートフォンをひったくり、闇で売るのが彼らの手口で、人口およそ23万人のイズリントン区で、
週に50件ほども犯行を繰り返してきたという。

 どこに行こうとずっと見られているというのに、まったく気づいていないのか、2台のバイクは派手な暴走を繰り広げている。
私も、彼らの動きを目で追うのに夢中になった。
モニターに映し出される二人は何か犯罪に手を染めたのかもしれないが、映像だけでは断定できない。確かなことはただ一つ。
私たちには彼らが見えるが、彼らには私たちが見えないということだ。

■本当に怖い「統合監視」

「人口1人当たりの監視カメラの台数で、ロンドンは世界トップだと思います」と語るのは、
英国のニック・クレッグ前副首相だ。「しかも、それに関する有意義な議論はまったく行われていません。
理由の一つには、英国にはファシズムや非民主的な政権が成立したことがないからです。
そうした歴史があれば、国民は国家に不信感を抱きますが、英国では国家は善良だと思われている。
しかし、歴史を振り返ればわかるように、常にそうであるとは限りません」

 今ではインターネット上で年間2兆5000億点を超す画像が公開されたり、保存されたりしている。
道路には自動ナンバープレート認識装置が設置され、スピード違反や駐車違反ばかりか、
英国では容疑者の動きも監視しているのだ。

 ロンドンの治安インフラは自動ナンバープレート認識装置(ANPR)を幹線道路に導入することで、しだいに拡大、強化されていった。
現在では英国各地の道路に9000台のカメラがあり、毎日3000万〜4000万台の車を撮影している。
「スコットランドを車で走っていて、監視の目をかいくぐるのは至難の業です」と、
スコットランド警察のテロ対策調整官を務めたアラン・バーネットは言う。

「英国ほど監視に意欲的な国は、世界のどこにもありません」語るのは、英国内務省の監視カメラ監督官トニー・ポーター。
元警察官で、テロ対策の専門家でもあるポーターは4年前に現職に就いた。
英国の隅々にまで張りめぐらされつつある監視システムの運用を監督するのが任務だ。
「国家による監視は個人の内部にまで踏み込む強力なものであり、
国家は私たちが思いも寄らないほど多くの情報を関連づける統合監視ができます。
本当に怖いのは統合監視への動きが広がることです」

関連ソース画像
http://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/18/032300130/ph_thumb.jpg

ナショナルジオグラフィック日本版サイト
http://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/18/032300130/
0087七つの海の名無しさん垢版2018/06/01(金) 09:22:18.50ID:JUzw3jL7
2018/5/31
[FT]企業データと大衆監視
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO3114561030052018TCR000/
 最近の現実の社会は、サイエンスフィクションがよく描く近未来の暗い社会と驚くほど似てきている。
 2002年の米国映画「マイノリティ・リポート」では、トム・クルーズ演じるワシントンDCの警官は、
「犯罪予防局」という特殊な部署で働いている。彼の仕事は、超能力者の予言に基づいて、
将来罪を犯すことになる人々を事前に逮捕することだった。
 この映画で描かれた大衆を監視する方法や技術は、今やどれも当たり前のものだ。つまり個人が
どこにいるかを把握したうえで、その個人の関心や好みに合わせた広告を打つ技術から、顔認証技術、
端末に最新のニュースを次々に更新して届けるといった技術だ。スティーブン・スピルバーグ監督が
唯一間違えたのは、事件の発生を事前に把握するには超能力者が必要だと考えたことだった。
 今日の警察は、米グーグルや、米フェイスブック、米アマゾン・ドット・コム、そしてビッグデータ分析
で知られる米パランティア・テクノロジーズなどの企業が提供する様々なデータや技術を活用することができる。

 近年、当局による犯罪事件の解決や防犯、情報収集活動に民間企業がかつてないほど関わりを深めている。
それだけに、こうした各種技術による大衆監視能力が持つディストピア的なくらい側面を考えることには意味がある。
5月22日付で、全米市民自由連合(ACLU)を含む複数の人権団体が、アマゾンに対して「レコグニション(Rekognition)」
というジョージ・オーウェルの小説に出てきそうな名前の画像処理システムを警察に販売するのをやめるよう
求める書簡を送った。「政府によって極めて乱用しやすいように作られている」というのがその理由だ。…


2018/6/1
「天網」が覆う中国の超監視社会  編集委員 飯野克彦
ニュースこう読む コラム(国際・アジア) 中国・台湾
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO31205190R30C18A5000000/
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