【3月13日 AFP】
ナチス・ドイツ(Nazi)親衛隊(SS)の元隊員で、
「アウシュビッツの簿記係(Bookkeeper of Auschwitz)」と呼ばれた
オスカー・グレーニング(Oskar Groening)被告が死亡した。
96歳。現地メディアが12日、伝えた。
同被告は約3年前、戦時中の殺人幇助(ほうじょ)罪で禁錮4年を言い渡されていた。

 ドイツ北部ハノーバー(Hanover)の検察当局はAFPに対し、
グレーニング被告の弁護士から同被告の死亡連絡は受けたが、公式確認は取れていないと明かした。

 グレーニング被告はアウシュビッツ強制収容所で簿記係を担当。
殺害されたり強制労働を科されたりした収容者から没収した金銭の仕分けや集計を行い、
その後在ベルリンのナチス上層部へ送金していた。

 2015年7月、同収容所で犠牲となった30万人の殺人幇助罪で禁錮4年の有罪判決を受けていた。

 昨年8月には、適切な介護や医療を受ければ受刑に耐え得るとの診断結果が医師により出されたものの、
結局一度も収監されることはなかった。(c)AFP

画像:ドイツ・リューネブルクの裁判所に出廷したオスカー・グレーニング被告(2015年7月15日撮影、資料写真)。
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AFP
http://www.afpbb.com/articles/-/3167097