オーストラリアで、中古品として販売された収納棚から、政府の機密文書が大量に見つかり、
政府は首相府の棚だったことを認めたうえで、連邦警察とともにいきさつを調べています。

オーストラリアの首都キャンベラで、
中古の家具店で鍵がかかったままの収納棚を購入した男性が鍵をこじあけたところ、
中から大量の文書が見つかりました。
数千ページにおよぶ文書は、オーストラリアの公共放送ABCに持ち込まれ、
歴代の政権が作成した文書であることがわかったということです。

文書のほとんどは、「最高機密」とか「機密」などと分類されていて、
中には、テロ事件の容疑者については黙秘権を認めないことを政府が検討していたことや、
連邦警察が国家の安全保障に関わるファイルおよそ400件を紛失していたことを記した文書もあるということです。

政府は、収納棚が首相府のものだったことを認めたうえで、ABCの協力を得て文書を回収し、
連邦警察とともに、棚が売却されたいきさつを調べるとともに、
政府が保有する機密文書の管理状況について点検を行っています。

地元のメディアは、中古品とともに機密文書が売り払われたなどと、
政府のずさんな管理を厳しく批判しています。

関連ソース画像
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180203/K10011313641_1802030643_1802030645_01_02.jpg

NHKニュース
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180203/k10011313641000.html