>>24
この作品は第62軍の各将校、(後に原爆開発に関る)ユダヤ人科学者一家、
強制収容所送られた科学者の母、科学者娘と付き合ってる戦車軍団の大佐、科学者娘の元彼のコミサール、
ラーゲリに送られた科学者家族、独強制収容所内の革命期の古参活動家、
スターリングラード発電所長一家、実在のチュイコフ、エリョメンコ、パウルス、
ヒトラー、アイヒマン、スターリン膨大な数の人物が出て、
10数Pごとの舞台を次々と変えた短編が続き、最初は人物関係の把握に戸惑うでしょう
(スターリングラードが舞台ですが戦記みたいな詳細な戦闘場面はあまりありません)

1巻目は読み終えるのにとても難渋しますが巻が進むにつれ関連性が徐々に明らかになり
最後の3巻目は一気呵成に読むことができると思います・・・・読後感は素晴らしいです

著者(独ソ戦取材中)はトルストイ「戦争と平和」を携帯して何度も読んだとかで
「戦争と平和」を読破できた方なら作品のスタイルが似てるので困らないと思います
(ところどころ著者の歴史観とか入ってます)