インド独立の父、マハトマ・ガンジーが暗殺され、70年が経過した。
痩躯(そうく)に眼鏡姿のガンジーはいまでも尊敬を集め、インドの象徴として世界中で広く知られている。
「非暴力・不服従」に代表されるガンジーの思想も称賛されているが、
インドでは「不寛容」が広がっていると指摘されている。
1948年1月30日の暗殺から70年の時を経て、
狂信的なヒンズー教徒だった暗殺者を崇拝する動きが小さくだが、広がりつつある。

 「ガンジーの思想は、インドで消えつつあるのかもしれない」

 ガンジーのひ孫に当たる西部ムンバイ在住の評論家、トゥシャール・ガンジーさんはつぶやいた。

 命日の先月30日には、ニューデリーで政府幹部が顔をそろえた追悼式典が行われた。
参加したモディ首相は式典後に「バプー(ガンジーの愛称)に敬意を表した」とツイートした。
“国父”を追悼する大規模な式典の一方でトゥシャールさんは、現代インドは、
ガンジーが理想とした社会からほど遠いと感じている。
「宗教間の融和、非暴力主義などガンジーの思想は優れたものだ。
だが、極端な考え方を支持する人が増えていると感じる」と話す。

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http://www.sankei.com/world/news/180201/wor1802010034-n1.html

産経ニュース
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