ワシントン(CNN) ロシアによる米大統領選疑惑を捜査しているマラー特別検察官が最近、
セッションズ司法長官から事情を聴き、さらにトランプ大統領の聴取にも意欲を示していることが分かった。

セッションズ氏の事情聴取についてはまず米紙ニューヨーク・タイムズが伝え、
司法省報道官が23日、聴取は先週行われたと確認した。

情報筋がCNNに語ったところによれば、セッションズ氏が聴取を受けたのは初めて。
召喚令状はなく、任意の聴取だった。

トランプ氏は23日午後の記者会見で、
セッションズ氏がマラー氏のチームに語った内容については「何も心配していない」と述べた。

セッションズ氏は昨年、選挙期間中に駐米ロシア大使と接触していたことが報じられた後、
ロシア疑惑の捜査から身を引くと表明した。トランプ氏はこの動きを繰り返し厳しく批判。
セッションズ氏の更迭を視野に入れているとする見方もある。

この報道とほぼ同時に、米連邦捜査局(FBI)のコミー前長官も昨年、
マラー氏の聴取に応じていたことが明らかになった。

ニューヨーク・タイムズによると、
コミー氏は在任中にトランプ氏との会話を記録していたメモについて質問を受けたとみられる。

コミー氏は昨年5月の解任直後にメモの存在を明かしていた。トランプ氏は会話の中で、
ロシアとのつながりが疑われて事実上解任された側近のフリン氏に対する捜査を中止するよう要請していたとされる。

23日にはさらに、マラー氏がトランプ氏に対し、
コミー、フリン両氏の解任について聴取したいとの意欲を示していることが、
情報筋の話から明らかになった。

ただしある情報筋によれば、トランプ氏がマラー氏と直接対面するのか、
あるいは書面で質問に答える形式がどこまで認められるかについての交渉は、今のところ予備段階とされる。

米紙ワシントン・ポストが同日伝えたところによれば、トランプ氏の弁護団は近く、
対面式の聴取を一部のみに限定するための条件をマラー氏に提示しようとする可能性がある。

画像:ロシア疑惑の捜査を率いるマラー氏(左)が、トランプ大統領の聴取に意欲を示した
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CNNニュース
https://www.cnn.co.jp/usa/35113648.html