南米アルゼンチンといえば、アイヒマン裁判で有名なアドルフ・アイヒマンの逃亡先として知られ、ヒトラー含め他にも多くのユダヤの残党が余生を過ごしたといわれているが、ここに来て、同地にユダヤ人国家を建設する「パタゴニア計画」が水面下で進行しているとのニュースが舞い込んできた。
■ユダヤ人大富豪が目論む「パタゴニア計画」とは?
写真:パタゴニア周辺
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レバノンのニュースメディア「Voltaire Network」(2017年12月12日付)によると、ひとりのユダヤ系イギリス人大富豪がアルゼンチンとチリに跨るパタゴニアの広大な敷地を買い占め、同地に多数のイスラエル軍兵士が訪れているという。
大富豪の名はジョー・ルイス。
ルイス氏の名を知る人はそれほど多くないかもしれないが、実は同じくユダヤ系の有名投資家であるジョージ・ソロスと組み、ポンドの為替レートを急落させたブラック・ウェンズデー(暗黒の水曜日)を引き起こしたことで知られている。
そんなルイス氏が、時期は不明だが、アルゼンチン南部からチリとの国境にかけて、イスラエルの数倍の面積を持つ膨大な土地を購入していたというのだ。
敷地内には2kmの滑走路を持つプライベート飛行場が建設されている上、数千〜数万軒の家屋まで建設されているという。
現在、同地はイスラエル軍の保養地となっており、毎年8千人〜1万人ものイスラエル軍兵士がバカンスに訪れているそうだ。
■世界三大投資家も関与?
また一見関係なさそうな出来事が事態をより奇妙にしている。
アルゼンチンの諜報機関が、チリ中南部からアルゼンチン南部に住むアメリカ州の先住民・マプチェ族の反政府組織である「RAM」がロンドンで秘かに活動を再開したことを突き止めた、というものだ。
これだけでは何の関係も見えてこないが、興味深いのはここからだ。
なんと、同組織に資金援助をしている人物こそ、ジョージ・ソロスだというのだ!
まさか、イスラエルは独立を主張するマプチェ族を使いアルゼンチンを現政府から奪い取ろうと画策しているのだろうか……。
いずれにしろ、これらのことから、ルイス氏らが、アルゼンチンを第二のイスラエルにしようと画策する「パタゴニア計画」を企図しているのではないかと疑う声があがっているというわけだ。
写真:ジョー・ルイス氏。175の企業を所有。
英プレミアリーグ所属のトッテナム・ホットスパーFCのオーナーでもある。
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■妄想か、真実か?
実はイスラエルがアルゼンチンの侵略を目論んでいるとする噂は1970年代にもあった。
1971年には反ユダヤ主義者らが、イスラエルがパタゴニアの占領を目論む「アンディニア計画」を進めているとするビラを撒いたのだ。
とはいえ、アンディニア計画は当時のアルゼンチン極右勢力が妄想した神話だとされているが、果たして「パタゴニア計画」は?
ここでひとつ、最近あった興味深い事故(事件?)をご紹介しておこう。
昨年12月15日、(一説によると、秘密任務のため)南太平洋を航行中だったアルゼンチンの潜水艦ARAサンフアンが突如消息を絶ち、22日にサンフアンのものと思われる爆発音が観測された。
バッテリートラブルが原因と目されているが、15日午前中の最後の通信から22日に爆発音観測までの間に一切の連絡が取れていないため、詳しい原因はまだ分かっていない。
面白いのは、「Voltaire Network」は、この事故と「パタゴニア計画」との関連を指摘している点だ。
おそらく、イスラエル軍、あるいはイスラエルの息のかかった武装勢力がサンフアンを攻撃した可能性を示唆しているのだろう。
だが、もちろんことだが、パタゴニア計画はまだ陰謀論の域を出ておらず、事実だと断定することはできない。
今後、さらなる有力な情報が入り次第、追って報じたい。
写真:ARAサンフアン
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TOCANA 2018.01.04
http://tocana.jp/2018/01/post_15576_entry.html
http://tocana.jp/2018/01/post_15576_entry_2.html