パディリア国軍報道官は27日、ミンダナオ地方マラウィ市を占拠したイスラム過激派との戦闘が23日に終結した後も、国軍や国家警察が行方を追っているイスラム過激派がなお約２００人いることを明らかにした。
報道官は、戒厳令布告後に国防長官が発行したリスト上の容疑者約３００人のうち、これまでに逮捕されたのは約１００人にすぎず「大部分の容疑者はいまだに逃亡、潜伏中で、国民の生活を脅かす恐れがある」と警戒を呼び掛けた。
実際に首都圏警察ケソン市本部は26日、イスラム過激派マウテ・グループに資金援助を行っていたとみられるラスディ・マラワニ容疑者（42）を同市ノバリチェスで逮捕した。容疑者の自宅からは拳銃や小型ロケット砲などが見つかっている。
警察によると、容疑者は、マウテ指導者兄弟の母オミンタ・マウテ容疑者の指示を受けてマーケットを運営し、売り上げやテナント料が過激派の活動資金に使われていた。容疑者の妻は、マウテ指導者一族と親族関係だったという。
国家捜査局（ＮＢＩ）も18日、首都圏タギッグ市でマウテへの参加勧誘を行っていた女性を逮捕している。
一方、拘束した過激派に国軍兵士が暴行を加えている様子をテレビ局ＧＭＡが最近放映、論議を呼んでいる。
この問題について報道官は、映像の真偽は確認中だとしたうえで「仲間が過激派に殺され、憎悪を抑えられないこともある」と述べた。（伊藤明日香）
まにら新聞
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