米西部ネバダ州ラスベガス中心部にあるカジノホテルで1日深夜(日本時間2日午後)、男が銃を乱射する事件があり、地元警察や米CNNテレビによると、少なくとも50人が死亡、400人以上が負傷した。容疑者の男は自殺した。CNNは「米国史上最悪の銃乱射事件だ」と伝えた。トランプ大統領は2日、ツイッターで、被害者と遺族に「深い哀悼の意」を表した。
 ラスベガスは、カジノなどで知られる世界有数の観光都市。日本人観光客にも人気がある。在サンフランシスコ日本総領事館は、これまでのところ日本人が巻き込まれたとの情報はないとしている。死者数はさらに増える可能性がある。
 CNNによると、男は地元に住むスティーブン・パドック容疑者(64)。
 現地からの報道によると、現場はラスベガス中心街にある「マンダレイ・ベイ・ホテル」の屋外イベント会場。事件当時はカントリーミュージックのコンサートが行われていた。地元警察は、同容疑者がホテルの32階部分から会場に向けて銃を乱射したと明らかにした。
 観客がネットに投稿したとみられる動画では、ギターなどの音に混じって銃声が響いているのが確認できる。会場は大混乱に陥った。
 ロイター通信が地元警察の話として伝えたところでは、同容疑者単独による犯行との見方が強い。宗教的背景や政治信条などは不明だが、警察は、何らかの武装グループと関係している可能性は低いという。
 米国では銃乱射事件が繰り返されており、昨年6月にはフロリダ州のナイトクラブが襲撃され49人が死亡した。
産経ニュース
2017.10.2 22:31
http://www.sankei.com/world/news/171002/wor1710020031-n1.html