宇宙国家「アスガルディア」のイメージ図 PHOTO: JAMES VAUGHANhttps://si.wsj.net/public/resources/images/BN-UW604_ASGARD_J_20170829180416.jpg

宇宙に国家を建設するだけでも十分難題だが、地球を周回する植民地を作ろうという計画がある。
それには細かい取り決めを策定し、数千人を送り出すための技術的な課題をクリアする必要がある。

 何よりも、ロケットで宇宙に着く前に参加者たちを仲良くさせなければならない。この壮大な事業を思いついたのは、
ロシアの実業家にして科学者のイーゴリ・アシュルベイリ博士(53)だ。
同氏は昨年、成層圏の外に平和で民主的なユートピア(理想郷)を作る構想を明らかにし、各国メディアの見出しを飾った。
北欧神話に登場する神の国アスガルドにちなみ、その宇宙国家は「アスガルディア」と名付けられた。

 217カ国・地域の30万人以上が「アスガルディア市民」にオンライン登録し、このうち11万人が正式な国民となった。

 アシュルベイリ氏の計画では、宇宙版「ノアの箱舟」を2025年までに地球を周回する低軌道に乗せる予定だ。
その一方で、地上では憲法や課税制度といった厄介なテーマが物議を醸している。

 アスガルディアが直面する問題で「最たるものは自主組織だ」と同氏は話す。「誰もそんな組織を作ろうとしたことがない。
200カ国から集まった10万人の国民はお互いのことを知らず、地球上の異なる場所に住んでいる」

 アシュルベイリ氏は国家をどのように建設し、発進させ、運営するかという詳細は決めていない。具体的にはアスガルディアの「議会」で決定する予定だ。

続きはリンク先
http://jp.wsj.com/articles/SB11912813270800553488404583363222877039236