3月21日 11時14分
世界各国の「幸福度」のランキングをまとめた報告書を国連が発表し、ノルウェーが1位となったのをはじめ、福祉や教育に力を入れている北欧諸国が上位を占めました。日本は51位でした。
国連は、毎年、世界各国の「幸福度」を、国民1人当たりのGDP=国内総生産や健康に生きられる年数=健康寿命、自由度、それに他者への寛容さなどの指標で数値化し、ランキングをまとめています。

ことしは155か国を対象に、2014年から2016年の「幸福度」の調査結果を20日発表しました。
それによりますと、ノルウェーが去年の4位から順位を上げて1位となったほか、2位がデンマーク、3位がアイスランドと、ことしも福祉や教育に力を入れている北欧諸国が上位を占めました。

ノルウェーが「最も幸せな国」となった理由について、国連は「将来への投資を着実に行っていて、政府などの腐敗も少ない」としています。

一方、最下位は、武装勢力どうしの衝突が続く中央アフリカ、シリアは152位など、紛争が絶えないアフリカや中東の国々が下位を占め、
GNH=国民総幸福という指標を導入し、経済成長にとらわれず、国民の幸福度の充実を目指しているブータンは、この調査では97位でした。

日本は、「他者への寛容さ」などの数値が低く、去年よりも2つ順位を上げたものの51位にとどまり、G7=主要7か国では「幸福度」は最も低くなりました。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170321/k10010918851000.html?utm_int=news_contents_news-main_005&;nnw_opt=news-main_a