アニメアニメ2021.9.14 Tue 19:00
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【ファンの課金でアニメ化決定?】1年半での爆速アニメ化発表、その決め手とは…!?『異世界美少女受肉おじさんと』敏腕編集者が語る“アニメ化戦略”

皆さんは、今話題の『異世界(ファンタジー)美少女受肉おじさんと』という作品をご存知でしょうか?

異世界…受肉…おじさん…? なかなかパンチの効いたワードが並んでいますね。どんな内容なのか、面白いのか、タイトルを聞くだけでは未知数な作品かもしれません。

しかしこの『異世界(ファンタジー)美少女受肉おじさんと』という作品、通称『ファ美肉』にはすでに熱狂的なファンがついており、2021年5月にはアニメ化も発表された今ものすごい勢いのあるマンガなのです!

本作品は『ウマ娘 プリティダービー』などのヒット作品を連発しているあの“Cygames”が運営するマンガアプリ「サイコミ」で連載中のオリジナル作品であり、連載からたった1年半でアニメ化決定が発表されたという異例の人気作。

今回は、そんな『ファ美肉』原作者2名と担当編集のインタビューを3回に分けて掲載するシリーズ企画となっております!

そして本記事はその第1弾、『ファ美肉』の敏腕編集者であるCygamesの吾田慎悟さんに、本作の企画から爆速アニメ化発表までのお話を伺ってきました。

異例の“1巻発売時点でアニメ企画打診” まさかの場所で大人気だった…?

――早速ですが、どのような流れで「連載からたった1年半でアニメ化決定」がなされたのでしょうか?

吾田:そうですね…連載からちょうど1年経つか経たないかくらいのころに、最初のアニメ化の打診がありました。

アニメ化といってもまだ1,2巻が出たくらいのタイミングなので全然尺も足りないですし、普通は4巻くらい出てからお話が来るものなので、最初は正直半信半疑でしたね(笑)

それでもお話があった後、初めてその方とお会いしたタイミングでかなり具体的な企画書をいただいて「本気なんだ」と思いました。

それほどアニメ化させたい!ということだったのかもしれませんね。

――そんな中で1年半という早さでアニメ化発表した決め手は何だったのでしょうか?

吾田:ぶっちゃけると、とある企業が中心となってぐいぐいと推し進めてくれたからですね。

普通はアニメを作るときは色んな会社で調整するため時間がかかるものなのですが、その会社さんがぐいぐいと決めてくださったことで「1年半でアニメ化決定」という早さを実現できました。

もしそうでなければ、アニメ化が発表できるのはあと1年以上遅かったと思います。

――そうだったのですね!なぜその会社はまだアニメ化に十分な量の原作ができあがってないタイミングでぐいぐい進める決断ができたのでしょうか?

吾田:詳しいことはもちろんそのアニメ企画を打診してくださった方に聞かないとわかりませんが、海外でこの作品が人気だったからと聞いています。

その人気をみて「ぜひアニメ化を」というかたちでお話をいただきました。

アニメ企画頓挫の過去…「悔しさをバネに、面白い企画を練り上げました」原作者と三人四脚のアニメ化戦略とは
そのような流れで早期アニメ化が決まった『ファ美肉』ですが、実は最初からアニメ化を目指して企画がスタートしたとのこと。原作者のお二人と編集者でアニメ化を目指して準備したことを聞いてみました。

――アニメ化のために準備したことを伺いたいのですが、まず吾田さんの“編集”という仕事について簡単に教えていただけますか?

吾田:編集の仕事は、一言でいえば「原稿をもらって、媒体に載せること」です。

これには編集者それぞれのやり方があるのですが、私は読者により面白い作品を届けるために作者に提案したり方向性を一緒に考えることが多いですね。

この作品に関しては原作者のお二人とそれなりに付き合いが長いこともあり、話の方向性からがっつり一緒に考えながら連載しています。

――原作者のお二人とはいつから一緒に仕事をされているのですか?

吾田:津留崎さん、池澤さんとは前職からの担当でした。私は元々大手出版社でアニメ作品のコミカライズを担当していたのですが、そのマンガをお二人に描いていただいてました。

それから私が転職でサイコミの編集になったタイミングで、またご一緒しませんかとお話をして今に至ります。
(以下リンク先で)